映画『あの娘、早くババアになればいいのに』を観に行きまして、感想
先日【あの娘、早くババアになればいいのに】という映画を観に行きました。
いや、すっげーパンチの効いたタイトルだと思うんですけど。これは観に行きたくなりませんか。まぁ自分は行きたくなったんですけど。題材もアイドルだし。
でもこの映画、テアトル新宿という一カ所の映画館でしかやってない上にレイトショーのみという観るのがまず鬼畜な難易度。スケジュールが微妙だったんで何だかんだで観に行かないで終わるかなぁとか思いつつもTwitterで観に行きたいなぁとかツイートしたんですよね。
で、ツイートしたあとは、ひたすらウォーキングして健康的に汗を流すタイプのオタクなのでウォーキングして、疲れたので家に帰ってきたらTwitterに一件のリプライが飛んで来てて。
@21mamiya 突然すみません『あの娘~』キャストの役者です、同人誌持ってます、ぜひ劇場いらしていただけたら嬉しいです
— 結 (@xxxjyururixxx) 2014, 6月 17
は?
「じぇじぇじぇ!」(友人のおもこくん(調理師見習い)もビックリ!)
映画の中での主人公、40歳越えてドルオタしかも童貞の平田を惑わす存在、小西役の結さんからリプライが飛んできてて。
えっと、あらかじめ書いておきますけど、別に知り合いとかではないし(こっちは結さんがシャツとか出してるのもあって知ってたけど)媚びを売るためにこういう記事やツイートを貼ってるわけではないです。誰かに媚び売るくらいなら首の頸動脈切って今すぐパソコンのモニター真っ赤に染めます。
最初は冗談か流行りのなりきりアカウントかと思ったんですけど、どうやら本物っぽくて。しかも自分の同人誌持ってる、と。社交辞令だとは思うんですけど。
だって自分が出してる本って一般向けだと『パソコンの中からゲームの中のサブカル女子が飛び出してきて男をひたすら苦しめる本』と、成人向けだと『女の子がたくさん出るゲームが題材なのにみんな男にしてホモさせるホモ本』ですからね。アスペかよ。
流石にガッチガチの女優さんが自分の本持ってるわけないと思うので、社交辞令だとは思うんですけど、せっかくリプでわざわざ観に来てもらえると嬉しいとか言われたらそりゃあ満更でもないんで。しかも気になってた映画だし。なので観に行くことにしました。世の中何がきっかけで行動を起こす気になるのかわかりませんね!
この【あの娘、早くババアになればいいのに】という映画は『娘をアイドルとして育成するアイドルオタクの父親と、その娘を中心に回った世界で繰り広げられる話』でして。
つまり題材はアイドル(アイドルオタク)と。一応アイドルオタクな自分としても、まぁにわかなんですけど、一応アイドルは好きなので非常に観たかったワケです。別にアイドルのことだけじゃなくてジメジメした話が好きだったり、映画がそもそも好きだから観に行たいと思って。
あらすじとかは公式ホームページ見たほうが早いです。トレーラー動画もあるし。ここにも引用しようと思いましたが貼り付けると長くなってしまったのでざっと箇条書き説明します。主観込みで。ちゃんとしたあらすじが見たい人は公式へ。
- 超純粋ドルオタ(童貞)の主人公・平田。彼の知り合いであるレディースの総長が赤ん坊を無理矢理押しつけてくる。そのあとレディースの総長が他界したので赤ん坊を育てることに。
- 17年後、赤ん坊だった蟹沢アンナは成長し立派な女子高生に。ドルオタ平田(童貞)の教育によってアイドルとして英才教育を受ける。意識の高いアイドル思考、アイドルを目指したいアンナ。
- しかし平田はアンナをアイドルデビューはさせない。困惑するアンナ、そこは譲れない平田。しかしアイドルとしての特訓はさせる。
- アンナを理想のアイドルに育てつつアイドルデビューはさせない平田。その平田の働く古書店(アイドル本中心)の元に突如バイトとしてやってきた小西という女。
- 小西と共に出現した、アンナのことが好きでしょうがない同級生の男・清水。
- 小西と清水の登場によりアンナと平田の日常は徐々に狂っていく。
- アイドルとは一体何なのか? はたしてアンナと平田の関係はどうなるのか?
……と、こんな感じです。要するにクソ童貞クソドルオタの平田とアイドルとして育てられた娘(義理)のアンナがどんどん他の人間達に翻弄されていくという、ちょっと変なコメディ作品。でも題材がアイドルだけに現代サブカル社会に切り込んでたり切り込まなかったり。色々な見方が出来ると思います。
はたして観て面白かったのか、と言われたら面白かったです。結さんが出てるから、とかじゃなくて純粋に。
基本的にドルオタに向けられて作られてる部分も多いんですけど、しっかりと笑い所を作ってたり話のテンポもいいので観てて飽きないし、内容もしっかりまとめてあるし。日本映画クソだなって感じの映画にここ最近結構当たってきてたので、久しぶりに良い日本映画、しかも今の日本だからこその日本映画に当たったなと感じました。「その伏線回収する!?」な笑いもありましたし、良く出来てる。
実は二日連続で観に言ったんですけど、二日目にこの映画を観る前に観た映画『スイートプールサイド』が十分一般向けに通用するなら、この映画も全然見劣りしなきゃ並ぶと思います。向こうは剃毛をテーマにしてて、女の子とかの腋毛食べますからね。だったらドルオタテーマでも、この映画しっかりコメディとして映されてるんだから通用しそうだけどなーとか。
要するに良い映画でした。ここから先は映画を観て思ったことと自分なりの感想を書こうとおもいます。
ていうか映画の感想観たいならここじゃなくて
みんなの映画部 活動03[前編] Base Ball Bear/チャットモンチー/OKAMOTO'S 連載 | DAILY MUSIC(デイリーミュージック)
とかを中心に他の人のブログやTwitter観た方が5億倍面白いので。そんな感じで。どう考えてもハマ・オカモトの感想の方が価値あるでしょ。
この写真は友人の岡本くん(無職)です。
オカモト違いやないか~い!!!!!
感想とクソ画像を混ぜるとワケわからなくなるので、だらだらと感想書きます。
まず全体的な感想としてはさっき書いた通り面白いです。この手の映画に関しては出来すぎなくらいちゃんとしてた。何目線だって話ですけど。
上映時間70分とちゃんとした企業が上映する映画に比べるとやや物足りない時間かな、と最初は思ってましたけど観てみたら全然そんなことはなく、ただ面白かった故にもっと長くみたいという願望はありましたが、映画として観たらそのちょっとした短さも気になりませんでした。
終わり方は賛否両論、内容も賛否あるというか人それぞれの感じ方してるのも、こういう『アイドルオタク』をテーマに扱った作品だからでしょうね。むしろこの映画で肝になる感想はドルオタの感想よりも一般人の感想じゃないでしょうか。ドルオタに対してのメッセージが強い分、一般人が感じた感想ほどフィルターがかかってない気がします。
実際後ろの席にドルオタではない一般人がいたんですけど、やっぱり平田に対してはキモいとか言ってた声も聞こえたし、映画見終わったら面白かったけどあれでいいのかと言ってたし、周りの大量のドルオタに引いてました。
アイドルの偶像としてのメッセージもあるんでしょうけど、アイドルに取り巻くアイドルオタクという存在。個人的にはどちらかというとオタクという存在はどうあるべきかという部分に感心を持ちました。わかりやすく言えば「アイドルって何だ?」じゃなく「アイドルオタクとは?」というか。
登場人物の話をすると4人が織りなす暴走劇でして。
【平田】
平田がひたすらに純粋で、要はドルオタのピュアな願望だけを基本的に抽出したような男なのがいいですね。確かにアイドルに対する劣情とかもあるんですけど、気持ち悪いほどに、宗教的というよりも宗教という言葉そのままが似合うかのようにアイドルを神格化する、まさに偶像崇拝者に描かれてるのが前提にあるからこの映画は成り立つんでしょうね。サイリウムが曲に合わせてしっかり触れてないとかいう細かい見方も出来ますけど、40年くらい童貞なら当然でしょって言われたらそれまでなのかな。
【蟹沢アンナ】
そんな平田に育ててもらったアンナ。この娘はある種の被害者でもありますよね。平田の思想を押しつけられたのだから。アンナ自身は苦痛に思ってないし、それでいいんでしょうけど。あのアイドルへの強いあこがれは一種の洗脳かのように思えました。自覚なき被害者なのかな。パンフレットの対談に書かれてましたけど、アンナはアイドルとしてはやっぱり成功しないんでしょうね。少なくとも今のままじゃ。ある種平田よりも、一番まともでない狂った存在なのでは。こんなにアイドルに興味ある変わった娘なのに、よく学校でいじめられなかったなとか考えると幸せな世界ですよね。
【清水】
ひたすらに変な同級生・清水は平田の鏡、という考えも出来ますが、平田よりも悪いですよね。鏡というよりはピッコロみたいな存在なのでは。善が平田で悪が清水というか。アンナというアイドルに対し真摯に向き合う理想主義者が平田、性欲を向きだしにし男として付き合いたいのが清水。ただ清水の行動の方が人間としては正しいんでしょうね。だからこそこの捻れがアイドル業界って近寄りがたい、みたいな存在になってしまうのでしょうね。清水自体はめっちゃ面白かったし笑いました。
【小西】
映画をきっかけをくれた結さんが演じる小西は一番まともですね。確かにドルオタ目線というか男目線から見ればああいう女は死ぬほど注意したほうがいいですけど。でも映画の動きとかを見ると小西は腹黒くもあったりするけどいい女ですよね。料理も出来るし気配りも出来る。でもだからこそ平田には合わないんでしょうね。ドルオタって完璧な女の子よりもちょっと欠けてる女の子の方が可愛いって思える人間ですから。ドルオタ目線で見たら悪だけど、一般人目線で観たらあれこそまともでしょう。この映画は色々な見方が出来る、を体現した一番の登場人物。
ここからは細かいこと書いていきますけど。
この映画、アイドルオタクはオタクでもAKBオタ目線だと感じました。監督がAKB好きなのもあるのでしょうけど。平田の思考がAKBオタ目線としてどうしても感じるんです。
例えば平田がアンナをアイドルになるのは早いと止めようとする時の理由が「まだ幼すぎる!」だったんですけど。この幼すぎる、アイドルに幼さは必要ないという発言はAKB寄りじゃありませんか。確かに平田の本音は幼いから早いとかではないんでしょうけど、このセリフを映画で使えるのはAKB寄りなのでは。まぁAKBが幼くないってわけじゃないですけど、幼さに重点は置いてないはず。
自分はベルハー(BELLRING少女ハート)オタだったりするんですけど、ベルハーは幼さとか少女という大人へ成長したら戻れない存在を切り取って、そこに歌で艶やかさを表現することによって産まれる世界観が一つの売りだと思ってまして。言っちゃえば幼いことに抵抗がないというか。
何が言いたいのかって言うと、監督がAKB寄りでどうのとかじゃなくて(モチロンAKBは素晴らしいグループだと思うし高橋朱里ちゃん推しです)アイドルオタも一枚岩じゃなくて、色んな派閥とかがあるからこそ、平田のあの幼さがどうのこうのという言い訳はAKB論から来てるのではないでしょうか。書店のグッズもAKB寄りでしたし。あのグッズの数々はあとで監督の私物であって平田自身はAKBに固執してはいないとわかりましたが。
AKB目線から来るアイドル論を中心に語られたアイドル、現代アイドルブームのシンボルとしてわかりやすい考え方がAKBにはあって、そこからアイドルというものは何かと説いてる節があるからそれなりに万人に伝わりやすいアイドルが映せているというか。自分はそう感じました、正確にはどうかはわからないですが。
あとこの映画、アイドルがどうのこうのと見せかけた奇妙な親子愛が勝ってるのではと考えさせられました。アンナと平田はアイドルと親子の間で悩む歪んだ関係ですけど、最後まで見るとアイドルや恋愛として折り合いをつけるというよりも、個人的には親子愛を全面に押し出してると思うんですよね。
結局平田の父性が勝ったんですよ。アイドルとして、ババアになるまで、ババアになっても一緒にいてやるというよりは父親としてアンナに向き合う決意をしたのでは、と。アイドルというテーマを全面に押し出した映画ですが、親子愛としても成立していて、ドルオタから見たらアイドルとオタクの歪な関係でしょうけど、一般人視点で見たらどこからどこまでも、いや最後こそ親子としてのけじめが垣間見えたのではないでしょうか。
アンナと小西、どっちがいい女かと考えたら小西のほうがいい女ですよね。先ほども書きましたけどこの映画は特に二つの見方が出来ます。一般人目線とドルオタ目線。一般人的には小西なのは前提として、ドルオタとしても結局小西が実際にいたらアンナよりも小西を選んじゃうのではないでしょうか。
要するに小西が出て来たことによって平田は『推し変』してしまうわけですよ。そう、この映画で一番しっかり表現出来てたのはこの推し変という残酷な現実です。そしてこの映画の一番の見所でもある。
あれだけ自分の理想的な存在に育てたアンナがいるのに、新しく現れた女・小西に推し変した平田。小西は料理も出来るし愛想もいいし見た目もいい。アンナが意図的にアイドルとして育てられて覚えた愛想としての笑顔で手を振るという行為。バーの前で小西が同じ事をしてたんですよね、自然に。平田の推し変こそ、小西がドルオタ目線からは悪と移ってしまう原因でしょう。推し変ってドルオタもしますから。自分もああなってしまうのでは、あのように推し変して今の推しから離れてしまうのでは、という畏怖。他人事ではないです。
推し変されたアンナは可哀想でしたね。ひたすらに切なかった。多分アイドルさんたちはああいう経験も何度もされてるのではないでしょうか。アイドル全員がそりゃあ全員ピュアだとはさすがに思ってませんし、アイドルという壁を取り払ったら一人の人間でしょうから色んな性格があるんでしょうけど。ただ推し変という行為だけはどんな人間にも等しく現実を突きつけるわけで。あのシーンはグッと来る物があるんじゃないでしょうか。どうなんだろ。
女優とアイドル、小西とアンナは対照的な存在ですけど。この推し変を見るに、逆だったら共に大成した可能性もありましたよね。そりゃ小西は歳とってますけど彼女がもっと若かったら?
女優として開花しなかったけど自然に他人を引き付ける小悪魔的魅力のある小西、アイドルとして父親に愛されすぎたが故に成功は見込めそうにないが最後映画監督に魅力を見出されたアンナ。この二人、逆だったらもしかして……という可能性も見えてきて。だからこそ悲しいですよね。それがこの映画の面白い部分でもありますが。
この映画はおぞましいと言われつつも、映されているのはおぞましさというよりは綺麗なものではないのか? と観てる時に受け取れました。
確かにオタクは気持ち悪い、というのは一般人たちよりもオタク達のほうが自覚や同族嫌悪があると思います。でもオタクイズビューティフルというわけじゃないですけど、平田はおぞましさの中に綺麗さが残ってますよね。
歳を取っていくとオタ化が進めば脱オタする人や家庭を持つ人もいて、幸せな人がいれば自分に諦めてる人もいるしオタク自体が修羅の道ですよ。でも平田は童貞でありながらも自分のアイドル道をアンナという存在を巻き込み突き進む。
オタク視点で見たらその姿勢は綺麗であるといっても差し支えはない気がします。でも気持ち悪いしおぞましいのも確かです。だけどこの綺麗さがおぞましさに勝ってるかどうかの瀬戸際が監督のアイドルやオタクや映画へのこだわりの成果だろうなと。
最後のキスシーンはいかがなものかという気もしましたけど、そのシーンが入ることによりそこが本質的な気持ち悪さだからという表現をしっかり表していて、綺麗さとおぞましさの同居に成功しているのではないでしょうか。こだわりが見えました。
アイドルは神聖な物であり、嘘付きであり、偶像だ。
結局こういうことなんだと思います。アイドルって何だという問題定義がこの映画にあって、この映画の外でも議論されていたりする。そしてドルオタやそれ以外の人にも「アイドルって何だよ?」という考えはあったりするわけです。
冒頭に出て来た平田の友達や清水は自分の中でのアイドルという存在に性欲をぶつけたがってましたが、それも世の常です。ですが平田の純粋すぎる思考、偶像崇拝も人間的な信仰として存在します。
そして「アイドルとは?」という考えをたどっていく手段としてこの映画は手助けしてくれていると考えるなら、例に出して言えば、きっと男にとって女はシステムバグであり、恋や憧れや信仰はバグが引き起こしたシステムエラーなんです。女にとっての男、アイドルオタクにとってのアイドルはまさにそれで。
僕たち私たちはこのシステムバグやエラーに何度も何度も惑わされて狂わされて悩まされていく。アイドルはバグやエラーなんでしょう。でも、このバグやエラーは救いでもあるんです。だからこそややこしい。そもそもバグってない世界がまともだとは限らなくて。人間はバグってるからこそ面白いし可愛いという価値を見いだせるんです。
神聖な物であり、嘘付きであり、偶像だ。バグでエラーだ。だけど世の中はそれよりも狂ってる。いや、人によるけど狂ってると感じる人がいて。そういう人たちにとって神聖な物であり、嘘付きであり、偶像でもあるこの『アイドル』という存在が助けになってくれるのではないでしょうか。
そういうことを映像として映されている映画、それが【あの娘、早くババアになればいいのに】という作品。個人的な映画の落とし所としてはこんな感じです。
感想や思ったことをざっと書きましたけど。長々とだらだらと読みにくい、0点。
だけどここに触れなきゃいけないと思うんで触れます。
小西のキスシーンがエロすぎる件。
結さんが演じた小西のキスシーン、エロすぎませんか。最初の一回じゃなくて、平田に迫るところです。正確にはキス未遂なんですけど、あの迫るシーンが大人の女すぎる。
平田の「これはアイドルとかじゃない、まぎれもなく女だ!」なリアクションと表情、そして童貞さながらの怯えや逃げに対する大人の女が持つ余裕。そりゃあ結さん役者として使われるわ! って感じでした。
観てて「えっこの人自分の同人誌本当に持ってんの?」ってなりましたし、ていうか「こんな大人なキス出来る人が自分の本とか持ってないっつーの!」ってなりましたので社交辞令確定だなって思いました。
自分の心の中の平田が囁いてくるんですよね、こんな大人な押し倒しシーンが出来る人が自分の本持ってるワケねーだろって。人間は誰しも平田を心に飼っているんだなぁと納得してしまいました。
だけど社交辞令でも嬉しい物は嬉しいので、今回はわざわざリプライを飛ばしてくれてありがとうございました。こんな文読んでなさそうですけど、とりあえず書いておきます。清水みたいに相手が憧れのアンナちゃんじゃないと本買わないみたいな人間ではないので。礼儀は守ろう! 清水くんみたいにほぼレイプ未遂する人間にはならないようにします。
一応リプライを飛ばしてもらったのが火曜日だったのですが、その日はタイミング悪く行けなかったんですよね。火曜日に行ってたらトークショーがあったのでそのまま帰りにお礼でも言えたんでしょうけど。
まぁ火曜日行けないのにがっかりしつつも次の日水曜日に向かえばいいかと思いながら、一応感想を観てみようと思ってサーチしてたら。
まひるさんと「あの娘、早くババアになればいいのに」を観ました( ´ ▽ ` )ノ公開前から楽しみにしていて、やっと観れました〜!泣けたし笑えたし最高♪( ´▽`)💓とても楽しかったです☺️✨ pic.twitter.com/qsVFLHIxas
— 宇佐美萌 (@moechi__) 2014, 6月 17
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!(ブリュブリュブリブリリィィッ!!)
一応ベルハーが大好きな自分としては、火曜日に劇場に行ってればもえちと間接的に会えたのでは、同じ空間に入れたのでは、清水的な発言をするならもえちと同じ空気を劇場で吸えたのでは、いやそれはキモいから書かない方がいいと我ながら思いましたけど、そんなことを考えるとどう考えても火曜日に行った方がよかった。それ故の哀しみです。めっちゃショックでした。
は~何で火曜日に行けなかったんだよ……どちらかと言えばカイちゃん推しだけどみんな好きだよ……もえちの頑張りとかロフトのトークイベントとか観てるとすっごく伝わって来てるよ……別に会えるわけじゃないけど、ドルオタの心理としてはこういうのあるじゃないですか……ねぇ……全然駄目だわ……自分全然駄目だ……
あとさっきから貼ってる画像は友人のおもこくんに許可とってないです。
火曜日に行ってればなぁとベルハーオタとしても、普通に結さんにリプもらった身としても落ち込む所存ですが、そんな事もありつつ水曜日に行きまして。見終わったあとサーチしてたら。
『あの娘、早くババアになればいいのに』を観てきました。アイドルを目指す娘とそれをいびつな形で応援するアイドル好きの父親。いっぱい笑って、そしてアイドルを応援することとは何か考えさせられました。女の子の賞味期限は短い。
— ハナエ (@Hanae_xxx) 2014, 6月 18
ハナエさんと同じ空間に入れたので良しとします。変幻ジーザス大好き!
クソドルオタみたいな事さっきから書いてますけど、やっぱりこの映画、アイドルを中心に色んな人が観てて凄いと思います。題材もさることながら、普通に面白いですもんね。面白くて木曜日に二回目を観に行きました。あと面白いの理由の他に、ゆり丸ちゃん(篠原ゆり)がトークショーに出るので観に行きました。
映画『あの娘、早くババアになればいいのに』トークショーありがとうございました!♡緊張したけどすごく楽しめた\( ˆoˆ )/♡急な告知だったのにおたちゃんめっちゃ来てくれてびっくりしたよ( ; ; )本当にありがとう♡文字数😂 pic.twitter.com/oT1fAqLKpX
— 篠原ゆり(ゆり丸) (@shinohara_yuri) 2014, 6月 19
可愛すぎる。
何て言うかここまで書くとお前アイドルなら誰でもいいのってなるかもですけど、やっぱりアイドル自体が好きなので、わかるでしょうこの気持ち。ひょっとして自分は平田なのでは……?
でも旧takenoko△時代、ちょくちょくライブ行ったりしてたのでやっぱり好きなんですよね~それは仕方無いんですよね~~~。はっきりいって自分がこの記事読んでたら自分のこと包丁で刺しかねないです。
しかもトークショー終わりにゆり丸ちゃんの写メ会みたいなの開かれて、何か参加出来てしまって今スマホにゆり丸ちゃんの写真たくさんあるので、結さんには足を向けて眠れません。結さんは神。
木曜のトークショーの途中、質問コーナーで質問していいって話になったんですけど。広い映画館の中でマイクもたされて声を発するのは素人には厳しい物があるんですが「どうせ質問して変な空気になってもそのまま腹切って死ねばいいじゃん」とか思ったので、思い切って監督に質問をぶつけてみました。
質問したときのことを一応ここに書き残しておきます。
麻宮「えっと、平田の書店にAKBグッズしかなかった、AKBの書籍ばっかりだったんですけど」
監督「はい」
麻宮「平田はAKB推し、AKBだけ、AKBを中心に他を推してるって考えていいんでしょうか?」
監督「あ~あれは自分の私物です。自分の私物なのでAKBの物になりました」
麻宮「(監督は)他のアイドルの推しとか、例えばtakenoko△推しとかではないんですか……?(ゆり丸ちゃんが元takenoko△なのでその繋がりで言った)」
監督「(困った顔をして)……好きです、はい、好きです!」
麻宮「ありがとうございました」
だいたいこんな感じでした。マイク持って喋るのはクソ緊張しました。心臓爆発するかと思った。答えてくれた監督有り難すぎる。
一応付け足しておくと、あそこでtakenoko△の名前を出すのは現takenokoやゆり丸ちゃんに失礼なのかなとも思ったんですけど、それでもtakenoko△の思い出や絆は強いはずなので、名前を出しました。そういう部分であの時不快に感じた人がいたらすいません。
この質問でわかったのは「あくまで監督の私物を使ってるだけで、アイドル好きとしての平田はAKBにだけこだわってるわけではない」ということです。あと書店だと売れ筋もAKBに集中しそうですしね。あのシーンでちょっと引っかかった人がいたら、こういうことだと知ってもらえたら質問してよかったのかな。自分が引っかかってたので質問してよかったです。
ていうか監督は次あるなら他のオタたちにグッズ一瞬でも借りたりしたらいいのに、とか思っちゃったけどそう簡単ではないんだろうなぁ。
長々書いたんですけど、頃安監督はこういうちょっと暗い部分もありつつもなコメディー作品にかなり向いてると思ったんで、この先も機会があったらこういうテイストの映画に挑戦してほしいです。人の好みとかあるでしょうけどそれは置いといて、コメディー作るのうまいんだろうなって映画観て伝わりました。ちゃんとしたテーマやドロドロしたカタルシスもありつつのコメディー。
もしアイドルを題材に作るなら、もうちょい一般人向けに感情移入出来るようなアイドル初心者の一般人ポジの登場人物入れてもらえたら全体的にわかりやすくなるんじゃないかなとは思いましたけども。やっぱり視聴者ドルオタ相手前提で進んでる部分も多かったので。説明役は邪魔かもしれませんけど、頃安監督ならうまく調理しそうだし。トークショーも面白かったので監督と飲みたいなとか思わせてくれる人柄も作品に反映されてるんでしょうね。何にせよ次の映画も楽しみなのでこれからの活躍に期待してます。だから何目線だっつーのな。
この時代『アイドル』っていう文化が強く根付いてるからこそ、そういうものを題材にした作品でまた世界は広がるし、観た人に共感や疑問や否定など様々な感情を浮かばせてくれる作品【あの娘、早くババアになればいいのに】はもしかしたらそういう作品を増やす間口になるのかもしれないな、と思いました。
DVD化とか他の映画館とかで上映しないのかな。他の人も観たら面白いってなると思うんだけどな。色んな人に観てもらえる様に願ってます。良い映画はみんなに観て欲しいですもんね。
あとさっきからコラ画像として活躍してくれたおもこくんのTwitterを見たらバイト2日でクビになってました。いいオチが付いた。映画と関係ないけど。